ITエンジニア転職活動を行う際に、自社開発と受託開発の違いを理解していることは非常に重要です。
自社開発と受託開発は、開発の目的ややり方が異なるため、開発者にとっても職種によって異なる求められるスキルが異なることがあります。
本記事では、自社開発と受託開発の違いについて解説していきます。
本記事で伝えたいこと
自社開発と受託開発は、開発の目的ややり方が異なるため、それぞれに求められるスキルや業務内容が異なります。
自社開発は、自社製品やサービスの開発に主眼が置かれ、長期的な視点での開発が行われます。
一方、受託開発は、クライアントからの受注に応じて開発を行い、短期間での開発が求められます。
このため、受託開発では、スピード感やコミュニケーション能力が求められます。
自社開発と受託開発のそれぞれの特徴
自社開発と受託開発それぞれの特徴には、以下のような点が挙げられます。
自社開発の特徴
長期的な視点での開発が行われるため、スケジュール管理や品質管理が重要です。
自社製品やサービスを開発するため、開発者は製品やサービスのビジョンやユーザーのニーズを理解することが求められます。
また、製品やサービスの開発においては、開発者自身がアイデアを出し、新しい機能やサービスの開発を行うことが求められます。
受託開発の特徴
クライアントからの要望に応じて開発を行うため、コミュニケーション能力やスピード感が求められます。
短期間での開発が求められるため、効率的な開発手法が必要です。
クライアントにとって利益になるような提案や改善を行うことが求められます。
自社開発と受託開発の比率
株式会社インプレスが2019年に実施したアンケート調査「ITエンジニアの転職・就職に関する調査報告書」によると、自社開発と受託開発の比率は以下のようになっています。
・自社開発:32.2%
・受託開発:19.3%
・その他:48.5%
このように、自社開発の比率が受託開発よりも高いことが分かります。
一方で、受託開発においても需要があるため、求人票には自社開発と受託開発のどちらかを明示している場合があります。
自社開発と受託開発の実例
自社開発と受託開発の具体的な例を紹介します。
自社開発の例
・「LINE」や「Twitter」など、自社で開発したSNSやコミュニケーションツール
・「楽天市場」や「Amazon」など、自社で運営するECサイト
・「Zoom」や「Google Meet」など、自社で開発したビデオ通話アプリ
受託開発の例
・企業のWebサイトやアプリの開発
・IoT製品の開発
・金融機関や保険会社のシステム開発
まとめ
自社開発と受託開発は、開発の目的ややり方が異なるため、それぞれに求められるスキルや業務内容が異なります。
自社開発は、自社製品やサービスの開発に主眼が置かれ、長期的な視点での開発が行われます。
一方、受託開発は、クライアントからの受注に応じて開発を行い、短期間での開発が求められます。
自社開発と受託開発の違いを理解することは、転職活動を行う上で非常に重要です。
求人票に自社開発か受託開発かが記載されている場合もありますので、自身のスキルや希望する業務内容と合致するか確認することをおすすめします。
最後に、自社開発と受託開発はどちらも重要な開発形態であるため、どちらかにこだわらず、自身のキャリアアップに繋がる開発プロジェクトに参加することが重要です。
また、自社開発と受託開発の経験を両方積むことで、幅広い知識やスキルを身につけ、自身のキャリアアップにつながることが期待できます。
自身のキャリアアップに向けて、自社開発と受託開発のどちらに興味があるか、またどちらにも経験を積むことが重要であることを意識して、転職活動やキャリアアップを進めていきましょう!